事 務 連 絡
平 成 2 8 年 1 1 月 1 1 日
都道府県
各 指定都市 社会福祉法人担当課(室) 御中
中 核 市
厚生労働省社会・援護局福祉基盤課
社会福祉法人制度改革の施行に伴う定款変更に係る事務の取扱いについて
社会福祉法人制度改革において、社会福祉法等の一部を改正する法律(平成 28 年法律
第 21 号)により、経営組織の見直し等が行われるところですが、それに伴い、各社会福
祉法人においては定款の変更が必要となります。
今般、 定款変更に係る事務の取扱いについて、 別添のとおりまとめましたので、 お示し
いたします。
また、都道府県におかれましては、貴管内の市(指定都市及び中核市を除き、特別区を
含む。)に対して周知いただきますようお願いいたします。
社会福祉法人制度改革の施行に伴う定款変更に係る
事務の取扱いについて
社会・援護局 福祉基盤課
平成 28 年 11 月 11 日
(注)現時点の考え方を示したものであり、今後、変更があり得る。
社会福祉法人制度改革の施行に伴う定款変更に係る事務の取扱いについて
所轄庁が定款変更の認可をする際には、下記の点に留意すること。
○ 現行の社会福祉法人定款準則についても、 例示であったが、 今回、 その点を明確化す
る観点から、社会福祉法人定款例と名称を変更したものである。
○ 社会福祉法人定款例は、 各法人の定款に記載されることが一般的に多いと思われる事
項について、定款の定め方の一例を記載しており、定款変更認可時の確認においては、
定款において定めることが必要な事項が書かれているか、 又はその内容が法令に沿った
ものであるかを確認すること。 なお、 定款例における記載事項の区分は以下のとおりで
ある。
・ 必要的記載事項 → 必ず定款に記載しなければならない事項であり、 その一つ
でも記載が欠けると、定款の効力が生じない事項(法第 31
条第 1 項各号に掲げる事項等) ※ 内容については、法令
に沿ったものであればよく、当該定款例の文言に拘束され
るものではないこと。
(参考)法第31 条第 1 項各号 一 目的
二 名称
三 社会福祉事業の種類 四 事務所の所在地
五 評議員及び評議員会に関する事項
六 役員(理事及び監事)の定数その他役員に関する事項 七 理事会に関する事項
八 会計監査人を置く場合には、これに関する事項 九 資産に関する事項
十 会計に関する事項
十一 公益事業を行う場合には、その種類 十二 収益事業を行う場合には、その種類 十三 解散に関する事項
十四 定款の変更に関する事項 十五 公告の方法
・ 相対的記載事項 → 必要的記載事項と異なり、 記載がなくても定款の効力に影
響はないが、法令上、定款の定めがなければその効力を生
じない事項
・ 任意的記載事項 → 法令に違反しない範囲で任意に記載することができる事項
○ また、 定款変更認可時の確認については、 関係法令・通知等並びに定款例の各条項の
記載例及び備考について留意するとともに、 別紙の 「社会福祉法人制度改革の施行に伴
う定款変更に関する Q&A 」 を参考とすること。
○ なお、 租税特別措置法第40条の特例の適用を受けるに当たっては、 下記の点に留意
すること。
(租税特別措置法第40条の特例の適用を受けるに当たっての留意点)
1.個人が法人に対して土地、建物などの財産を寄附した場合には、これらの財産は寄附時の時
価で譲渡があったものとみなされ、これらの財産の取得時から寄附時までの値上がり益がある
場合には、寄附者の所得税の課税対象とされる(所得税法第 59 条第 1 項第1号)。
一方、これらの財産を社会福祉法人を含む公益法人等に寄附した場合において、一定の要件
を満たすものとして国税庁長官の非課税の承認を受けたときは、この所得税について非課税と
する制度が設けられている(租税特別措置法第40条第1項)。
(参考)社会福祉法人に係る租税特別措置法第40条の適用の件数は70件程度(H26.7.1~H27.6.30) である。
2.社会福祉法人が受贈法人として国税庁長官の非課税の承認を受けるにあたっての留意事項に
ついて、下記のとおり整理したので参考とされたい。
なお、租税特別措置法第40条の特例の適用を受けるか否かは各法人の判断であり、所轄庁
が一律に指導するものではないことに留意することが必要である。
(1)当該適用を受けるにあたっては、社会福祉法等における規定を遵守するほか、次に掲げる
事項が定款に規定されていることが必要となる。
① 社会福祉法等における親族等特殊関係者の制限及び租税特別措置法施行令第二十五条の十
七第六項第一号で定める親族等特殊関係者に関する規定が規定されていること。
② 残余財産の帰属先については、国若しくは地方公共団体又は他の公益法人等に帰属する旨
の定めがあること。
なお、定款例のとおり規定されている、または、社会福祉法人に帰属先が限定されていて
も問題はない。
③ 評議員の定数(現在数)は、理事の定数(現在数)を超える数であること
④ 重要事項の議決のうち、以下の事項については、
・ 理事会における理事総数(現在数)の三分の二以上の多数による同意又は承認
・ 評議員会の承認
を必要とすること。
「事業計画及び収支予算」
「基本財産の処分」
「臨機の措置(予算外の新たな義務の負担及び権利の放棄) 」
「公益事業・収益事業に関する重要な事項※」※公益事業・収益事業を行う法人に限る。
⑤ 贈与又は遺贈に係る財産が贈与又は遺贈をした者又はこれらの者の親族が法人税法第二条
第十五号に規定する役員となっている会社の株式又は出資である場合には、その株式又は出
資に係る議決権の行使に当たっては、あらかじめ理事会において理事総数(現在数)の三分
の二以上の同意を得ることを必要とすること。
(2)具体的な記載例については、下表を参照すること。
対象条項 留意点
第五条(評議員の定数) 評議員の定数(現在数)は、理事の定数(現在数)を超える数 であること。
第六条(評議員の選任及び解任) 第1項・第2項
定款例の備考を踏まえて、定めること。
第○条(評議員の資格) 定款例第六条の次に以下の条項(例)を設けること。
(評議員の資格)
第○条 社会福祉法第四十条第四項及び第五項を遵守するとと もに、この法人の評議員のうちには、評議員のいずれか一人 及びその親族その他特殊の関係がある者(租税特別措置法施 行令第二十五条の十七第六項第一号に規定するものをいう。 以下同じ。)の合計数が、評議員総数(現在数)の三分の一を 超えて含まれることになってはならない。
第八条(評議員の報酬等) 定款例の備考を踏まえて、定めること。
第一○条(権限) 評議員会の決議事項として、定款例で示すもののほか、「事業計 画及び収支予算」「臨機の措置(予算外の新たな義務の負担及び 権利の放棄)」「公益事業・収益事業に関する重要な事項※」「解 散」を追加すること。
※公益事業・収益事業を行う法人に限る。 第一三条(決議) 定款例を参考に定めること。
第一五条(役員<及び会計監査人
>の定数)第1項
定款例の備考(1)を踏まえて、定めること。
第十六条(役員<及び会計監査人
>の選任)第1項
定款例を参考に定めること。
第○条(役員の資格) 定款例第一六条の次に以下の条項(例)を加えること。
(役員の資格)
第○条 社会福祉法第四十四条第六項を遵守するとともに、こ の法人の理事のうちには、理事のいずれか一人及びその親族 その他特殊の関係がある者の合計数が、理事総数(現在数) の三分の一を超えて含まれることになってはならない。 2 社会福祉法第四十四条第七項を遵守するとともに、この法
人の監事には、この法人の理事(その親族その他特殊の関係 がある者を含む。)及び評議員(その親族その他特殊の関係が ある者を含む。)並びに、この法人の職員が含まれてはならな い。また、各監事は、相互に親族その他特殊の関係がある者 であってはならない。
(注)監事の人数が6人以上である場合には、「また各監事は、 相互に親族その他特殊の関係がある者であってはならない。」 の記載については、「監事のうちには、監事のいずれか1人及 び そ の 親 族 そ の 他 特 殊 の 関 係 が あ る 者 の 合 計 数 が 監 事 総 数
(現在数)の三分の一を超えて含まれることにはなってはな らない。」でも可。
第二一条(役員<及び会計監査人
>の報酬等)
定款例を参考に定めること。
第二六条(決議) 第1項
定款例を参考に定めること。
第二八条(資産の区分) 第1項・第2項
定款例を参考に定めること。
第二九条(基本財産の処分) 理事総数(現在数)の三分の二以上の同意及び評議員会の承認 を受けること。
第三一条(事業計画及び収支予算) 第1項
理事総数(現在数)の三分の二以上の同意及び評議員会の承認 を受けること。
第三二条(事業報告及び決算) 第1項・第2項
定款例を参考に定めること。
第三五条(臨機の措置) 理事総数(現在数)の三分の二以上の同意及び評議員会の承認 を受けること。
第○条(公益を目的とする事業) 第○条(収益を目的とする事業)
公益事業・収益事業に関する重要な事項については、理事総数
(現在数)の三分の二以上の同意及び評議員会の承認を受ける こと。
第○条(保有する株式に係る議決 権の行使)
第三七条の次に以下の条項(例)を加えること。
<例1>
第○条 この法人が保有する株式(出資)について、その株式
(出資)に係る議決権を行使する場合には、あらかじめ理事 会において理事総数(現在数)の三分の二以上の承認を要す る。
<例2>
第○条 この法人は、保有する株式(出資)に係る議決権を行 使してはならない。
第三六条(解散) 定款例を参考に定めること。
第三七条(残余財産の帰属) 残余財産の帰属先については、国若しくは地方公共団体又は他 の公益法人等に帰属する旨の定めがあること。なお、定款例の とおり規定されている、または、社会福祉法人に帰属先が限定 されていても問題はない。
第三八条(定款の変更) 第1項
定款例を参考に定めること。
別紙
社会福祉法人制度改革の施行に伴う定款変更に関する Q&A
(目次)
評議員選任・解任委員会 ... 8 問1 定款変更の審査において、評議員選任・解任委員の候補者の名簿を確認する必要があるか。(定款例 第六条関係)... 8 問2 平成28年度中に評議員選任・解任委員会を設置することになるが、そのためには定款における評議 員選任・解任委員会に係る条文が今年度中に効力を発する旨附則等で定める必要があるのか。(定款例第六 条関係) ... 8 問3 定款例で示されている評議員選任・解任委員のうち「事務局員」を「職員」と定めてもよいか。(定 款例第六条関係) ... 8 問4 評議員選任・解任委員会において外部委員が1名の場合であっても、定款例で示しているとおり、決 議においてその者の出席及び賛成を条件とすべきなのか。(定款例第六条関係) ... 8 評議員 ... 9 問5 経過措置により評議員の数を4名以上とし、経過措置後は7名とする場合、定款においてどのように 定めればよいか。(定款例第五条関係) ... 9 問6 理事の定数を定款において6名以上8名以内と定めた場合、定款における評議員の定数を7名以上9 名以内とすることは可能か。 ... 9 役員 ... 9 問7 職員が理事となる場合、日頃業務にあたっているので、業務執行理事とすることが必要か。(定款例 第一五条関係) ... 9 問8 第四十五条の二十第四項で準用する一般法人法第百十四条第一項で規定する理事、監事又は会計監査 人の責任の免除規定について、どのように定めればよいか。 ... 9 問9 第四十五条の二十第四項で準用する一般法人法第百十五条で規定する責任限定契約は定款において どのように定めれば良いか。 ... 9 評議員会、理事会 ... 10 問10 評議員会及び理事会の招集は当初から理事長以外の理事が招集する旨定めても問題ないか。(定款例 第一二条及び第二五関係) ... 10 問 11 評議員会及び理事会において議長を置くことや、議長となった者の議決権の行使について、定款に 規定しても差し支えないか。(定款例第一三条及び第二六条関係) ... 10 問12 定款例において、「臨機の措置」については第三十五条において「理事総数の三分の二以上の同意が 必要」とされているが、予算に係る理事会の決議についても同様のものとしなくてもよいのか。(定款例第 三一条関係)... 10 問13 定款例において「理事総数の三分の二以上の同意が必要」とされている事項について、「特別の利害 関係を有する理事を除く理事の過半数が出席し、その過半数をもって行う」と定めてもよいか。(定款例第 三五条関係)... 10 会計監査人 ... 11
問14 会計監査人に関する条文の定款変更手続き如何。(定款例第一○条、第一五条、第一六条、第一八条、 第一九条、第二○条、第二一条関係) ... 11 その他 ... 11 問15 今回の改正における定款の効力を発する日について、附則にどのように定めれば良いか。 ... 11 問 16 評議員、理事、監事又は会計監査人の選任に係る条文において、従来のように「理事長から委嘱す る」旨定めなくてもよいか。 ... 11 問 17 定款例第三条第二項は社会福祉法人の「地域における公益的な取組」に関する条文であり、必要的 記載事項ではないのか。また、定款例のように具体的な取組の内容を記載しなければならないのか。(定款 例第三条関係) ... 11 問 18 定款において定めが必要である評議員の報酬等の額については、一人あたりの報酬等の額を定めて もよいのか。(定款例第八条関係) ... 12 問 19 理事又は監事の報酬等について、定款例のように別途評議員会で定めることとせず、定款において 定める場合、どのように記載すべきか。(定款例第二一条関係) ... 12
評議員選任・解任委員会
問1 定款変更の審査において、評議員選任・解任委員の候補者の名簿を確認する必要があるか。
(定款例第六条関係)
(答)
1.名簿により審査する必要はない。
問2 平成28年度中に評議員選任・解任委員会を設置することになるが、そのためには定款にお
ける評議員選任・解任委員会に係る条文が今年度中に効力を発する旨附則等で定める必要がある
のか。 (定款例第六条関係)
(答)
1.今回の法改正に係る定款変更の効力は、改正法附則第七条第二項に基づき、平成29年4月1
日から発するものであり、評議員選任・解任委員会に係る条文も同様である上に、平成28年度
における評議員選任・解任委員会の設置は、改正法附則の第九条に基づき、新社会福祉法第三十
九条の規定の例により実施するものであることから、附則等により効力を早める必要はない。
(参考)
○改正法附則
第七条 この法律の施行の日(以下「施行日」という。)前に設立された社会福祉法人は、施行日までに、 必要な定款の変更をし、所轄庁の認可を受けなければならない。
2 前項の認可があったときは、同項に規定する定款の変更は、施行日において、その効力を生ずる。 第九条 施行日前に設立された社会福祉法人は、施行日までに、あらかじめ、新社会福祉法第三十九条の規
定の例により、評議員を選任しておかなければならない。
○社会福祉法
(評議員の選任)
第三十九条 評議員は、社会福祉法人の適正な運営に必要な識見を有する者のうちから、定款の定めるとこ ろにより、選任する。